科学調査船「大洋一号」は8日、青島団島埠頭をゆっくりと離岸、中国の海洋調査プロジェクト「第19回大洋科学考察任務」がスタートした。
中国の遠洋科学調査実施の主力船として、「大洋一号」は1995年の処女航海から現在に至っている。大洋鉱物資源に関わる研究開発プロジェクトでは、前後して9回にわたる遠洋調査航海と多数の大陸棚調査航海で任務を実施してきた。
第19回航海の主要任務について、首席科学者の1人である陶春輝氏は出港前、中国が2005年に初めて発表したユニバーサル科学調査成果を基盤として、海底熱水システムの資源探査と関連した科学環境調査を行なうことだと語った。観察対象区域は南西インド洋、南西太平洋、西太平洋の一部海域に及ぶ。
220日間で6つの航行エリアをめぐる今回の調査航海では、国家海洋局第二海洋研究所海底科学重点実験室の韓喜球・研究員が、中国の海洋調査史上初めて、女性の首席科学者として乗り込み、第3航行エリアでの科学調査活動の「船長」を務める。
「人民網日本語版」2007年1月9日