米国が制作した南京大虐殺のドキュメンタリー映画「南京」がインディーズ映画(独立系映画)の世界最大の映画祭、サンダンス映画祭で上映され、会場は連日満席となり、米国の各メディアの注目を集めた。
米国「僑報」によると、同映画は1937年末に旧日本軍が南京を占領した後、ドイツ商人ラーベ、米国女性教師ワトリングなど欧米人十数人が南京に南京安全区を設立し、現地の住民20万人以上を虐殺から保護した業績について描いた作品で、大量の写真や史料の記録をもとに制作された。同映画は西洋人の視点から旧日本軍の南京での残虐行為を描いている。同映画の撮影過程において、撮影スタッフは中日両国を訪れ南京大虐殺の生存者および旧日本兵80人に取材を行った。また、米国会図書館から当時に関する記録など多くの貴重なフィルムを発見した。
映画プロデューサーのテッド・レオンシス氏(AOL副会長)はブログ上で25日、「この作品が映画祭において大きな注目を集めたことは非常にうれしい。この作品が南京大虐殺の歴史を多くの人に理解させる助けとなり、この上映により映画関係者のその当時の歴史に対する関心が高まることを期待する」と述べた。
「人民網日本語版」2007年1月29日