北京時間2月26日午前、第79回米アカデミー賞の授与式がロサンゼルスで催された。在米華人監督の楊紫燁氏が一年間半もかけて撮影したドキュメンタリー映画『ザ・ブラッド・オブ・インチョウ・ディストリクト』(中国語タイトル:穎州的孩子)がドキュメンタリー短編賞に入賞した。
楊紫燁監督は安徽省頴州に深く入って、エイズ孤児の高俊君の惨めなありさまをカメラで記録した。この映画の映像から血と涙を感じ取ることができ、人心を揺りさぶる力がある。大作映画と違い、この作品はわずか39分の長さのドキュメンタリー映画であり、当面の社会の一角に注目し、エイズに感染した中国の児童のありのままの生存状態を描いたものである。楊監督は安徽省阜陽市頴州地区のエイズに感染した家族を取材して、エイズに感染した地元の子供たちの生活を綿密に記録し、すべての撮影作業は1年以上にも及ぶものであった。
楊紫燁監督は授賞式でのあいさつの中で、中国側の協力に感謝の意を表し、「すべてのエイズとたたかっているヒーローたち、われわれをサポートしてくれたすべての人々に感謝の意を申し上げるものである」と語った。
このほかにドキュメンタリー短編賞にノミネートされたものとして、『リサイクル・ライフ』『リハーシング・ドリーム』『トゥー・ハンズ』などがある。
写真1:楊紫燁監督(右)
写真2:『ザ・ブラッド・オブ・インチョウ・ディストリクト』のスチール写真
「チャイナネット」2007年2月27日