WHO・世界保健機関は27日、ジュネーブで報告書を公表し、「神経疾患は約10億人を苦しませ、世界中の人々の健康に対する主な脅威になっている」と指摘した。
報告書では、「2005年、世界で4000万人あまりがてんかん、2400万人あまりが中枢神経細胞の異常によって生じるアルツハイマー病にかかっている。このほか、神経頭痛や痴呆症にかかる人も急増している。これらの疾患は多くの国で重視されておらず、患者が適切な治療を受けられない上、その治療費も非常に高い」と強調した上、「もし、こうした状況が抑制されなければ、患者数は増え続けるていくだろう」と予測している。
この報告により、WHOは、神経疾患の予防を重視し、公共衛生の水準を高めるよう、各国に呼びかけた。
「中国国際放送局 日本語部」より 2007年2月28日