上海市第一中級人民法院(地裁に相当)で6日、海外の映画配給会社が原告となった海賊版をめぐる3件の訴訟の公開審理が行われた。同法院は被告の上海楽影音像製品公司に対し、知的財産権を侵害する海賊版DVDの販売を停止するとともに、原告のニュー・ライン・シネマ、ディズニー、ワーナー・ブラザースの3社に経済的賠償および訴訟費用として計2万5千元を支払うよう命じた。
ニュー・ライン・シネマは映画「指輪物語」第一部「旅の仲間」の著作権者。ディズニーは「ナショナル・トレジャー」「Mr.インクレディブル」、ワーナー・ブラザースは「ビフォア・サンセット」の著作権者。2006年7月、これら3社の社員は被告から上記作品の海賊版DVDを購入し、購入過程について検証を行った。その後、3社はそれぞれ同法院に知的財産権侵害賠償請求訴訟を提起し、被告に対し海賊版の販売を停止し、公開の謝罪を行い、海賊版の影響を取り除くとともに、経済的損失を賠償し、訴訟費用を支払うよう求めた。
「人民網日本語版」2007年3月8日