紙の長所と液晶の長所を兼ね備えた「電子ペーパー」が中国で産業化の段階に入る見通しという。電子ペーパーの応用・普及によって従来の紙利用が徐々に減り、これにより材木伐採が減るため、資源節約と環境保護にとって重要な作用を持つと専門家は指摘する。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
10日に開催された「電子ペーパー情報技術の産業化シンポジウム」において、「電子ペーパー」技術はオランダ国籍の中国人科学者・周国富氏の研究開発によるものであることが明らかになった。高解像度、高輝度、広視角など、電子ペーパーディスプレイが持つ特徴のいくつかは、一般の印刷紙と似ている。この技術はすでに、海外では広く応用されているが、国内では、主に電子政務、教育、電子書籍などの分野で模索段階が始まったばかりだ。
「電子ペーパー」技術の運用は、広州茘湾区でまもなくスタートし、広州を中心として中国での産業化を広げていくという。
「人民網日本語版」2007年3月12日