中国科学院(科学アカデミー)のコンピュータ技術研究所と欧州最大で世界5位の半導体メーカー・STマイクロエレクトロニクスは28日、業務提携の内容を発表した。それによると、同研究所はSTに、中国大陸部初の90ナノ半導体技術を採用した中央演算処理装置(CPU)「竜芯2E」とその後続製品の今後5年間の生産・販売権を有償で譲渡する。STは販売活動の中で竜芯ブランドのロゴを使用する。
竜芯2Eは2006年3月に発売され、中国科学院傘下の企業も積極的に販売を進めてきた。現在は江蘇中科竜夢科技公司と北京神州竜芯集成電路設計公司がいずれも同研究所とSTの連合委託を受けて、竜芯2Eおよび竜芯2Fを販売している。
同研究所は01年に竜芯の研究開発に着手し、02年に国産CPU第一号となった竜芯1号を完成させた。その後3年で、竜芯2B、竜芯2C、竜芯2Eの開発に相次いで成功し、新製品を開発するごとに処理性能が前製品の3倍に向上している。
「人民網日本語版」2007年3月29日