衛生部の王隴徳副部長は6日、鳥インフルエンザの流行状況について説明し、「家きん類との接触をできるだけ減らすことで、ウイルスの伝播を抑制できる。これまでに、鳥インフルエンザの人から人への感染形跡は見つかっていない」とした。王副部長は次のように述べた。
鳥インフルエンザのヒトへの感染は、これまでに大規模なものは現れていないが、人々の生活習慣をすぐに変えることは難しいため、個別の病例が現れる可能性はかなり高い。例えば遼寧省の患者の例では、検査から最終的な診断まで1カ月余りの時間がかかった。ただし、原因不明の肺炎だとはわかっていたので、患者と近くで接したあらゆる人を探し出し、感染の有無を調べた。同時にウイルスを抽出し遺伝子を調べ、トリ型のウイルスか、あるいはヒトに感染するウイルスなのかを見た。現在までにわれわれが抽出した十数株はすべてトリ型であり、ヒト型への変異は無かった。このため、免疫機能が正常な人への感染はそれほど起こらないとみられる。
「人民網日本語版」2007年4月7日