「炭水化物」を食べると本当に肥るのか?
大豆食品は心臓病予防に効果があるのか?
私たちに必要な栄養素である蛋白質はどうやって摂取するのか?
中国人も西洋人と同じように牛乳を飲む必要があるのか?
どうしたら苦労して工夫を凝らさずに、簡単に栄養を摂取できるのか?
これは北京のメディア約100社の記者が中国工程院院士、中国疾病予防センターの陳君石研究員と米国コーネル大学のキャンベル教授にインタビューした際に提出された質問である。
4月5日、専門家二人と記者たちは、「現代の中国人は何を食べているのか?どう食べているのか?」について交流した。
二人の専門家は流行病学の調査で得た大量のデータから、「動物性食物を主食とする食生活では慢性疾病が発生しやすく、植物性食物を主食とする食生活は極めて健康的であり、有効に心臓病、糖尿病、肥満症などの慢性病を予防することができ、健康な食生活によって減退も回復することもできる。免疫力が向上し、骨関連疾病、腎臓病、高年齢による視力衰弱、痴呆症など脳機能減退も植物性食物による食生活によって予防、回復が可能である」と結論付けている。
君石研究員は、「一部の病気は食物が原因となっており、薬の服用、健康食品、健康飲料などは食生活の科学的改善には及びません。動物性食物を食べてはいけないということではなく、糧食、野菜、果実をより多く食べ、肉類、卵、牛乳を少し控えたほうがよいということで、植物性食物を主とし、動物性食物を副とした食生活が望ましいということです。大量のデータが証明しているように、食生活の改善によって、糖尿病患者は薬物依頼から脱却でき、食膳の調整によって心臓病の発病、悪化を防げます。乳腺癌は食生活で大量の動物性食物を摂取することによる長期的な女性体内エストロゲンの高レベルと関係があります。牛乳、乳製品など動物性食物の過度摂取は前立腺癌の発生リスクを高めます。果実に含まれている抗酸化剤は高年齢者の精神状況を改善することができます。バランスよい食生活は腎結石の予防になるのです。
キャンベル博士は食膳による疾病予防、治療の原則を次のように説明している。「全体としての栄養を重視する。バランスよい食膳を堅持する。食物の調整によって有害遺伝子の発現を防止できる。栄養によって有効に有毒化学物質の悪影響を制御できる。一部慢性病に対する有効な栄養は、全身の健康にも有益である。バランスよい栄養は全ての面に関する健康を保証する」
陳教授は最後に、「中国人は植物性食物を主とし、適切に動物性食物を配合した中国伝統の食生活を維持すればいいのですが、重要なことは組合せであり、雑食の意義を理解することです」と提案した。
「チャイナネット」2007/04/09