第1回漢方医薬国際貢献賞の授賞式が10日、北京で行われ、陳可冀氏(中国)、林子強氏(オーストラリア)、デビッド・モロニー氏(米国)が受賞した。同賞は、漢方医薬(漢方医学と漢方薬)分野における世界で唯一の国際的な賞で、全国人民代表大会常務委員会の蒋正華副委員長などが授賞を行った。
漢方・西洋医学に精通する専門家であり、中国科学院の院士(アカデミー会員)でもある陳氏は「活血化淤(血液をさらさらにし、血行を良くすること)」の研究で国家科学技術進歩一等賞を獲得しており、世界の医学界から幅広く注目を集めている。林氏は「オーストラリアの漢方医学立法の父」と呼ばれており、オーストラリア・ビクトリア州では彼の努力によって漢方医学に関する法律が可決、オーストラリア全土に影響を与えた。モロニー氏は漢方医薬の応用と普及に努め、米国の46州で針灸師の合法性が認められたほか、20州で漢方医学、漢方薬草の針灸治療への使用が認められた。
「人民網日本語版」2007年4月11日