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中日、歴史共同研究報告作成へ(2)相互理解が難題

▽敏感な問題を避けない

共同歴史研究の歩平・中国側首席委員(中国社会科学院近代史研究所所長)はこのほど、インタビューに応えて次のように述べた。

双方はテーマが確定した後、各自で研究報告をまとめ、意見交換を行ったうえで最終的にテーマごとの共同報告をまとめる。いわゆる「共同報告」とは1つの報告ではなく、統一した結果でもない。共同報告は双方の一致した意見と、意見の相違の両方を含むべきものだ。共同報告を具体的にどのような形式で発表するか、現在検討中だ。

例えば南京大虐殺のような大事件は、中日の近代史における問題のひとつであり、研究過程でも必ず言及されるだろう。双方は報告の中で、両国が関心を持つ若干の問題点を提起し、これらの問題点をめぐって中日の学者が執筆した論文を同時に掲載するとともに、それに対する相手の評価、および双方の意見の相違部分についても載せる予定だ。

▽相互理解が最大の難題

歩・首席委員はまた、次のように述べた。

時間の制限は技術的に大きな難題となる。来年は中日平和友好条約締結30周年にあたり、この年に結果を出すことが理想的だ。しかし短期間にこれだけ多くの研究テーマをこなすとなると、私たちのプレッシャーも大きい。双方の相互理解も共同研究における最大の難題だ。

共同研究を通じて、歴史問題が2度と中日関係発展の障害にならなくなることを希望する。さらに重要なのは、歴史研究を通じて両国の人々の心理状態や、相互評価の価値基準が変わることだ。このことは両国関係に存在する障害を取り除くのに積極的な役割を果たすだろう。

「人民網日本語版」2007年4月12日

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