6年間の工事を終え、中国で唯一の清代徽州古建築芸術博物館――「清園」がこのほど、黄山市で全面的に完工し、4月28日にオープンすることになっている。
「清園」は中国重点文物保護機関「潜口民宅博物館」の拡大プロジェクトである。「潜口民宅博物館」は黄山の第一の山峰――潜口紫霞山のふもとにある。1992年から、地元の政府は徽州各地の明代の民家、ほこら、橋、道ばたに建てられたあずまやなどのありのままの姿を再現する形で博物館を設立し、「明園」とも呼ばれる。
「清園」は1998年に国家文物局に批准されたもので、資金投下総額は1500万元、敷地面積は1.33ヘクタールで、「明園」と向かい合った形になっている観音山の上にある。
「清園」は、徽州各地に散在している11の典型的な清代の民間建築物を全体として移転させ、集中的に建て直したもの。清代の代表的な風格のある安徽商人の住宅、役人の官邸、知識人の家もあれば、一般の人たちの民家もある。また、ほこら、借家、井戸もあり、「明園」と合わせて、よく整った形の明代と清代の徽州古民家建築が集まったものとなり、人々が明清代の古徽州の政治、経済、文化および民俗を知るうえで役立つ観光スポットとなっている。
「チャイナネット」2007年4月16日