このほど、チャイナドレスと「中山装」は上海市無形文化遺産に申請を提出した。6月9日に最終的結果が発表されることになっている。
上海市では無形文化遺産リストの作成に取り組んでおり、今年前半期に最初の登録リストを公表し、国クラス無形文化遺産リストに申請することになっている。チャイナドレスの申請は特に注目を集めている。
上海市無形文化遺産保護センターの張黎明氏によると、チャイナドレスと「中山装」そのものではなく、その制作工芸を保護するのである。チャイナドレス制作工芸の申請は、上海芸術研究所と老舗の「上海龍鳳中国式服装」によるものである。
上海民間芸術展観で展示されたチャイナドレス
1954年に毛沢東主席のために「毛式の中山装」をデザインした田阿桐氏(右)
上海芸術研究所所長の高春明氏によると、チャイナドレス(旗袍)は「旗人の服」にちなんで名前を得て、最初に北の地方に現れたが、その伝統の発揚は上海と緊密に関連している。阮玲玉、胡蝶など上海の映画スターの影響によって、チャイナドレスは少数民族の服飾から中国女性の代表的な服装へと転換した。
高春明氏によると、正真正銘のチャイナドレスは必ず手作りで、体を量るだけでは、全身の上下の36カ所を量る必要があり、紐の模様だけでも百種類にも達する。しかし、大量生産の服装との競争と生活テンポの加速につれて、チャイナドレスはその制作工芸が伝わらないリスクに直面し、保護を強化するのが急務である。
チャイナドレスと同様、「中山装」も上海と深い縁がある。最初の「中山装」は上海に生まれたのである。
「チャイナネット」2007年4月16日