上海ハ点薬物公司とオーストラリアのAvexa社は15日、上海で国際協力合意書を取り交わした。双方は今後、エイズ予防治療新薬「TD0232」の後続研究開発を共同で進める。
同合意の主な内容は以下の通り。
(1)中国側は新薬の全ての知的財産権を保有するほか、後続研究開発において生み出される知的財産権を共有する。
(2)中国側は今後、香港・澳門(マカオ)・台湾地区を含む中国における新薬の市場占有権を有する。
(3)オーストラリア側(Avexa)は、全ての後続研究開発経費を負担し、今後、中国以外の地域における新薬の市場占有権を有する。
中国の科学者は2003年、いくつかのHIVワクチン候補分子を発見し、国際特許を取得した。同年6月、中国科学院上海生命科学研究院と同院上海有機化学研究所は知的資本の出資により、上海復旦張江生物医薬株式公司と共同でハ点薬物公司を設立、HIVワクチン候補分子の薬物後続研究開発に全力で取り組んできた。「TD0232」による体外HIVワクチン効果は、海外の同類候補分子による効果にほぼ相当することが臨床実験で証明された。
※ハ点薬物公司の「ハ」は「革」の右に「巴」
「人民網日本語版」2007年4月16日