高速データ通信を特徴とする第3世代移動通信(3G)の中国規格「TD-SCDMA」の技術テストが、まもなく完成する。北京市をはじめ10のモデル都市で、今年第4四半期(10~12月)からテスト運営が始まる予定で、これら都市の住民は3Gの音質やデータ通信を体験できることになる。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
23日に行われたTD-SCDMA端末産業発展サミットフォーラムで明らかにされたところによると、TD-SCDMAのテスト運営となるネットワーク拡大技術の応用テストは北京、上海、天津、広州、深セン、瀋陽、廈門(アモイ)、保定、青島、秦皇島の10都市で行われる予定で、投資規模は数百億元に達する見込み。すでに基幹設備の運転テストが完了し、各都市ではシステム設備が相次いで整えられ、大規模なネットワーク建設が始まっている。
関連製品の入札作業も進行中だ。各メーカーは携帯電話やデータカードなどの端末製品の開発を加速させており、7月から9月にかけて端末テストと入札が行われ、10月以降に利用者に提供できるものと見込まれる。
「人民網日本語版」2007年5月24日