中国科学院副院長で分子生物学者の陳竺・院士はこのほど上海で行われた報告会に出席し、中国における急性前骨髄球性白血病(APL)の治癒率は、最新統計で90%に達したことを明らかにした。新華社のウェブサイト「新華網」が30日、上海から伝えた。
陳院士は次のように説明する。
中国の科学者は伝統的な哲学思想と医学理念からヒントを得て、分化と消滅を誘導し、患者の血液中のガン細胞を正常に戻す方法を採用している。中国では歴代の科学者たちの努力によって、レチノインや三酸化二ヒ素(亜ヒ酸)などがAPL治療に使われるようになり、化学療法や放射線治療が補助的に用いられている。中国におけるAPL患者の5年生存率は、かつて10%そこそこだったものが今や90%に達している。
「人民網日本語版」2007年5月31日