北京の程田美術館で5日、西蔵（チベット）仏教美術であり、長い間寺院内で製作されてきた熱貢（レゴン）芸術の1つ、「タンカ（軸装仏画）」の展覧会が開催された。

  同日、西蔵から訪れた蔵（チベット）族の僧侶・久西上師は、会場でタンカを製作した。弟子の画家・卓麼本さんも家族が長年保存してきた230枚あまりの「タンカ」を北京で初めて展示した。

  今回の展覧会で集まった資金は、青海省・吾屯下庄にタンカ学校を設立するために使われ、貧困地区の蔵族の子供たちに無料でタンカ製作、チベット語、漢語、英語などの教育を行う。

  「タンカ」とは、チベット語の単語を音訳したもので、綿織物に描かれ、掛け軸のように表装されて飾られる仏画を指す。絵のテーマは蔵族の歴史、政治、文化、社会、生活など各方面にわたり、同民族の百科全書とも呼ばれている。（編集SN）

  「人民網日本語版」2007年6月7日