中国科学院(科学アカデミー)の上海有機化学所はこのほど、甘粛省科学技術庁、甘粛省定西市政府と戦略的協力合意に調印した。合意に基づき今後、ジャガイモを利用したバイオ製錬技術の開発を共同で進め、甘粛省に産業化モデル基地を建設するとしている。「新聞晩報」が東方科技フォーラムが20日明らかにしたとして伝えた。
同所の姜標所長は「多くの人がよしとするトウモロコシに比べて、ジャガイモは干害に強く、生産量が高く、栽培面積も大きい。西部地域での荒れ地を利用した間作栽培が可能で、発展の余地は大きい。燃料アルコールの生産コストから考えると、ジャガイモはトウモロコシよりも優れている」と話す。
同開発プロジェクトでは、ジャガイモを原料に燃料アルコール、エチレン、乳酸などさまざまな物質を生成し、最終的にはパッケージ材料、工事用プラスチック、繊維製品、香料などの製品を製造する計画だ。
「人民網日本語版」2007年6月22日