夏は高温で、汗をたくさんかくので、大量の体液と栄養を消耗し、体がだるくて、のどが渇きかねない。その結果、胃腸の機能に影響を及ぼし、食欲の減退や消化機能の低下をもたらすことになる。猛暑の夏を元気に過ごすために、医師は次の3種類の食物を多く食べるようすすめている。
酸味のあるもの
夏は汗をかきやすく、体内の液体を失いやすいので、トマト、レモン、イチゴ、烏梅(ウメの実の薫製)、ブトウ、さんざし、パイナップル、マンゴー、キウイ・フルーツなど酸味のあるものを適当に食べるべきである。その酸味は下痢止めや湿気の除去に役立ち、汗のかきすぎを防ぐことにもなる。そして、料理の中にお酢をちょっぴり入れると、酢酸には殺菌、消毒の機能があり、胃腸疾患の発生を予防することができる。
苦味のあるもの
苦味のあるものには、アミノ酸、ビタミン、生物塩基、微量元素などが含まれるので、炎症解消、暑気あたり予防、スタミナ回復などの保健機能がある。よく見かける苦味のあるものはニガウリ、たんぼぼ、ビール、お茶の葉、コーヒー、ココアなど。一方、苦味のある食品は食べすぎると、吐き気、嘔吐のような好ましからぬ反応も起こりうるので、注意しなければならない。
カリウムに富む食物
暑い日には人々は汗をかきやすいので、体内のカリウム・イオンが減少し、カリウムの欠乏となりやすい。体がだるい、めまいがする、食欲がない、元気がないなどの症状がよく現れる。カリウムの欠乏を避ける最も効果的な方法は、イチゴ、モモ、ホウレンソウ、ジャガイモ、ネギ、セロリ、枝豆などカリウムに富む食物を食べることである。特にお茶の葉にはカリウムの含有量が多く、約1.5%を占める。暑い日にはお茶をよく飲むと、カリウムの補充と夏バテの予防にもなる。
「チャイナネット」2007年7月8日