中国大陸部の大都市で7~18歳までの児童生徒のうち、男子100人中12人が「体重超過」、5人が「肥満」にあたり、女子100人中では「体重超過」が7人、「肥満」が3人となった。体重超過と肥満の発生率は近年急上昇しており、学生の体格も劣化傾向にある。専門家はこれに対し、ファストフード、炭酸飲料や甘い食品の増加により、国民全体のカロリー摂取量が増えたことが主な原因だとし、人々の肥満やダイエットに対する知識にもまだ誤解が存在すると指摘した。「中国新聞網」が伝えた。
北京児童医院小児科研究所栄養センターの斎可民博士は、肥満は栄養失調性の病気にあたり、遺伝の要素と環境の要素が相互に作用した結果だと言う。中国大陸部での動物性食品の消費量は1960年代~1990年代の間に大幅に増加し、穀物および野菜の摂取量は逆に減少傾向にある。国民全体の摂取カロリー量が増加していることが分かる。
児童生徒は勉強の負担が大きく、運動時間が足りず、睡眠時間も毎日9時間を下回っている。研究では、睡眠時間が6時間を下回ると肥満発生率が大幅に上昇することがわかっている。
「人民網日本語版」2007年7月3日