新米のこくのある味を好む人は多いが、おいしいお米を食べたいからといって必ずしも新米を使う必要はない。お茶を使ってお米を炊くことで色、香り、味ともに優れたご飯になる。不思議なことに、お茶で炊いたご飯には油っぽさがなく、口内を清潔にし、消化によく、病気予防になるという長所がある。人民日報系の経済紙「市場報」が伝えた。
栄養学の研究者によると、お茶で炊いたご飯を日常的に食べることで3種類の病気を予防することができる。
(1)心臓血管系の疾病を予防する。茶葉中の主な物質はカテキンで、カテキンが毛細血管の弾力性を強化して毛細血管の破裂による出血を防止することが科学的実験により証明されている。またカテキンは血中コレステロールを減少させて粥状動脈硬化を抑制する。中年層や高齢者は日常的にお茶で炊いたご飯を食べることで、血管を軟らかくして血中コレステロールを下げ、心臓血管系の病気を予防することができる。
(2)脳卒中を予防する。脳卒中の原因の一つは人体内で生成される過酸化脂質により血管の壁が弾力性を失うことだ。お茶に含まれるタンニン酸は過酸化脂質の生成を抑える作用があるため、脳卒中予防に効果的。
(3)がん予防の効果を持つ。カテキンは人体内でのニトロソアミンの合成を阻害する。アミンと亜硝酸塩は食物中に広範に存在する物質で、37度の温度と適度な酸度の下では発がん性を持つニトロソアミンを非常に生成しやすい。お茶で炊いたご飯はニトロソアミンの形成を効果的に防止し、消化器官の腫瘍を予防することができる。
お茶でご飯を炊くのは簡単だ。まず茶葉1~3グラムを500~1000グラムの熱湯に4~9分間浸し、清潔な布でお茶を濾して準備する(一晩置いたお茶は使用に適さない)。お米を鍋に入れて洗った後、お茶を鍋に入れ、お茶をお米から3センチ程度上の位置にして炊けばよい。
「人民網日本語版」2007年7月5日