2年前、西城区の毛家湾で百万にも及ぶ磁器のかけらが出土し、当時話題となったが、なぜここにこれほど大量の磁器が集まっていたのか、2年来ずっと謎のままだった。18日、北京市文物研究所の毛家湾出土物研究グループの責任者が、研究をした結果、毛家湾はかつて、明代のゴミ捨て場であった可能性のあることを明らかにした。
専門家たちの研究によると、出土した磁器のかけらには、すべて使われた跡が残っており、かすがいでつがれたことがあるものも多い。この発見により、毛家湾がかつて磁器を輸送する埠頭であったという説が覆された。なぜならば、古い磁器を取り扱い、水運で輸送する商人が存在しないはずだったからだ。また、これらの磁器はかつての宮廷の使用人たちが使ったものだという説も覆された。使用人たちは統一して配給されたものを使っていたので、外に持ち出して職人に修理を頼むことはありえず、磁器にかすがいでつがれた跡が残るはずもないからだ。
毛家湾で出土した磁器のかけらは、景徳鎮、鈞窯、定窯などの九つの窯が制作したものであり、唐・宋・金・元・明代のものがある。その中には、非常に貴重なものもある。たとえば、初めて発見された景徳鎮の紫彩磁、明代の磁州窯の研究にとって貴重な資料となる竜泉窯の磁器のかけらなど。
「チャイナネット」2007年7月19日