中日国交正常化35周年にあたり、中国国際放送(CRI)が主催する「秋季インターネット対話」イベントが29日夜、北京と東京を結んで行われた。対話には中日両国の文化人、芸能人が参加し、文化交流は両国国民の相互理解を深めるための良い道筋になるとの考えを示した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
北京からは中国の有名作家・莫言さん、「中日文化・スポーツ交流年」の主題歌を歌う歌手の韓雪さんが、東京からは中国京劇院の俳優・石山雄太さんと女優・モデルの大塚シノブさんがゲストとして登場し、インターネットを通じて両国のネットユーザーと共に、相手の国の文化的魅力や、引き付けられるポイントなどについて対話した。4人のゲストは、多様で幅広く、全面的かつ深い文化交流イベントは、両国国民の相手国への考え方を理解するのにとても役立ち、距離を縮め、友情を深められ得るものだとの考えを示した。
莫言さんは、日本の大御所作家である大江健三郎さんと幾度か対話したことがあり、北海道などの地にも足を運んでいる。莫言さんは、「文化に国境は無い。両国国民は開放的な意識を持つべきだ」と言う。莫言さんの作品の一つである「白狗秋千架」は、川端康成の「雪国」からインスピレーションを得たものといい、これを改編した映画「暖~ヌアン」は、2003年の東京国際映画祭で最優秀作品賞を獲得している。
歌手の韓雪さんは、日本文化に非常に興味があるという。今回の対話で韓雪さんは、「日本の独特な魅力は現代的生活の中にも伝統文化が受け継がれていること。日本の映画、音楽、伝統工芸にもこれが体現されている」とし、彼女が歌う「飄雪」(中島美嘉「雪の華」のカバー曲)のインスピレーションもここにあると語った。
写真(1):中国側ゲストの莫言さん(中央)と韓雪さん(右)
写真(2):日本側ゲストの大塚シノブさん(中央)と石山雄太さん(右)
「人民網日本語版」2007年9月30日