北京では来年から、タクシーと一般車両に新しいナビゲーション・システムの普及が始まる。新システムは北京展覧館で開催中の第14回ITS世界会議で展示されており、これを利用することによって外出の際の運転時間が約20%短縮されるという。「新京報」が伝えた。
一般のGPS(全地球測位システム)はA地点からB地点への最短距離を表示する機能しかなく、それは渋滞中のルートである可能性もある。リアルタイムで交通情報を得られる「スター・ウイングス」(STAR WINGS:中国名「星翼」)ナビゲーションは、最短時間で目的地に到着できるルートを表示する。
同システムに情報を送るのは、北京市交通情報センターが開発したフローティングカー・システムが提供するリアルタイム交通情報。スター・ウイングスを使い渋滞を避け、排ガスを削減することは環境にも優しい。
スター・ウイングスは来年にも、一般消費者が購入可能な価格で販売される見通しで、タクシーと一般車両に幅広く普及するとみられている。
写真:第14回ITS世界会議で展示された新システム搭載のオートバイ・シミュレータ
「人民網日本語版」2007年10月11日