自動車と軌道交通両用の重慶菜園灞長江鉄橋が29日、開通した。長江を跨ぎ、重慶市街地の南から北を結ぶこの鉄橋は、全長800メートルで、アーチの部分は420メートル。
設計者はアメリカ工学アカデミー会員、中国工学アカデミーの外国籍会員の鄧文中氏。「名誉文学博士号」も持つ鄧氏は、重慶市の景観と地方文化に合致した橋を設計するために、重慶市の地方誌などの資料をいろいろと調べ、設計の完成には10カ月をも費やした。鄧氏によると、菜園灞長江鉄橋の形は世界で初じめのものであり、長江と嘉陵江に囲まれ、山々に囲まれている重慶のユニークな自然環境を念頭に置いて設計したものである。菜園灞長江鉄橋は長江を跨ぎ、東側と西側の高度の格差が大きい。軽量で細目の橋でなければ、周辺の環境が破壊されてしまうおそれがある。鄧氏は1万以上の設計図を描いて、最終的に今の形の鉄橋にしたのだ。鄧氏は、「この橋の形はしなやかでほっそりしていて、美しい少女みたい。世界の橋の歴史においてそれなりのユニークな地位を占めることになろう」と語っている。
「チャイナネット」2007年10月30日