中国民航大学ではこのほど、飛行シミュレーション、運動コントロール、視覚システムなど飛行シミュレータの開発における19の核心技術を把握し、「6自由度」の飛行シミュレーションシステムの試作に成功した。中国では現在、民間航空輸送やパイロットの訓練に必要な飛行シミュレータはすべて輸入に頼っている。航空輸送システムだけでも輸送機20機ごとに飛行シミュレータ1台を使ってパイロットの訓練をする必要がある上、この飛行シミュレータは1台で約1億5千万元もする。第11次5カ年計画(「十一五」、2006--2010年)期間に中国は民間の航空輸送機を毎年新たに約150機ずつ導入する計画で、今後大量の飛行シミュレータが必要になる。今回のシミュレーションシステムの試作成功により、大規模かつ低コストで、効率的にパイロットの訓練を行うための確かな技術が確保された。
「人民網日本語版」2008年4月23日