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青島・ 明日のミュージック・アイランド |
発信時間: 2008-07-03 | チャイナネット |
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青島の別名は琴島。海中に横たわる桟橋は「琴首」、桟橋の先端にある回瀾閣は「琴頭」、逆巻く波はさながら「琴線」のごとく、途切れることのないメロディーと壮麗なムーブメントを奏でている。
音楽界で活躍する数多くの人材を育んだ青島は、「ミュージシャンのゆりかご」でもある。みなここから全国へ、全世界へと羽ばたき、躍動する音符を操り、美しい神話を一つまた一つと織りなしていった。たとえば著名なピアニストの崔世光、世界的なバイオリニストの呂思清、李伝韻、劉揚らが、青島の音楽史に新たな楽章を加えてきた。青島にまつわる記憶には、この音楽性豊かな土地を訪れた著名なミュージシャンも多い。青島はミュージシャンたちに創作のインスピレーションとパッションをもたらし、多くの人々がこの音楽の殿堂を逍遥する。
「中国には、音楽資源の豊饒な楽土が二カ所ある。ピアノの郷と呼ばれる鼓浪嶼(福建省廈門市)、そして青島である。青島にはバイオリンやピアノ、民間音楽、声楽などの確かな基礎がある」
これは著名な音楽教育家であり、中央音楽学院付属中学元校長である方先生の言である。1891年の市制施行からわずか110年余りという青島であるが、音楽という財産がたっぷりと蓄積された都市として、早くから音楽の種はこの地に根を下ろし、芽を出している。
「すばらしい海水浴場……毎日午後になると、オーケストラが音楽を奏でる」という記載が『膠海関十年報告(1902~1911)』に見られる。これは青島における音楽の発展の証である。
2005年9月19日、青島市のシンボル的公共文化施設としての青島大劇院(オペラハウス)が定礎。改装後の青島市人民会堂、青島大学音楽ホール、青島市工人(労働者)文化宮及び第二工人文化宮などのプロジェクトとともに、青島の音楽事業のハード面の基礎となった。
民間音楽が盛んな青島には、5、6の交響楽団と百余りの合唱団がある。このことからも、大衆の間にいかに音楽が盛んで繁栄しているかということがわかる。毎年9月に開催される中国国際バイオリン・コンテストは、斬新な文化イベントである。コンテストが開催される時期には、いたるところでバイオリンの音色が響き渡り、コンテストが「火種」になり、人々に「ミュージック・アイランド」を創ろうという熱い思いに火をつける。
一つ一つは小規模の弦楽団ではあるが、ベース、ドラム、キーボードが加わって、柔らかな美しいリズムと力強いパワーのあるコラボレーションが、時にゆったりと、時に激しくメロディーを奏で、いつでも心にとけるような感動を与えてくれる……様々なコンサートを堪能する市民たちは、この街と同様、優しく優雅である。日々慌しさに追われているほかの都市の人々に比べると、青島人はそこかしこで音楽に触れることができ、毎日音楽がもたらしてくれるロマンティックとパッションを楽しんでいる。
新しい時代の中、青島の人々は音符によって都市を形成し、「ミュージック・アイランド」を目指して頑張っている。 (李莎=文 張岩=写真)
人民中国インターネット版 2008年7月3日 |
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