▽漢字:中国語名が大人気
食べる、飲む、遊ぶ、楽しむ以外、中国の漢字も、外国人を魅了する中国要素となっている。
五輪選手村の中に設置された中国語学習コーナーにおいて、「祈福漢字之美」と題した展示コーナーが多くの人を引き付けた。この活動では、中国書道界の大家・欧陽中石氏および青年書道家の解小青さんの書や、現代デザイナーの旺忘望氏のポスター、沈延祥氏の版画、画家である于安民氏の書画、Cani女史が撮影した写真などの芸術作品が展示された。展示作品はすべて漢字の「祈福(幸福への祈り)」を表現しており、それぞれの芸術作品から溢れる漢字の美しさを表し、来場者が、中国文化および漢字という言語に深く興味を覚え、中国の漢字に潜む文化の意義を感じて欲しいと願う気持ちが込められている。
「漢語世界」雑誌社の一員で、このイベントの計画を行った王東莉さんによると、このイベントで「祈福」を主な要素に選んだのは主に、この2文字に含まれる、中国伝統思想の「天人合一(人の言行は天の意志と合致する)、順行天道(天の道に順じて進む)、安居楽業(心安らかに生活し、自分の仕事を楽しむこと)を福とする」の概念をもって、中国人民が世界の調和を心から願っていることを表し、五輪および世界の人々に対する祝福のメッセージを込めた。
漢字の展示以外に、中国語コーナーで働くスタッフは、漢字に興味を示す外国人にその場で漢字の中国語名をつけてあげている。驚くほど多くの人が、この中国語名に非常に興味を抱いている。「卒欧曼」という美しい中国語名を付けてもらったコロンビアの女子水泳選手は、嬉しそうに手をたたき、自分の中国語名が書かれた紙を大切そうにバックにしまった。「美可」と付けられた米国の女子選手は、何度も書く練習し、自分で書けるようになった。スタッフによると、外国人は一般的に、中国の漢字にとても興味津々だという。中国の漢字は1字ごとに意味があることから、外国人から見ると、漢字は絵画と同じようなものなのだ。
「人民網日本語版」 2008年08月26日 |