重慶復旦中等学校では今年の秋学期から、男女別クラスの試行が始まった。高校1年の寄宿生は4クラスあるが、そのうち1クラスは女子55人、もう1クラスは男子54人のクラスとなった。「重慶晩報」が伝えた。
男子クラスの担任を務める瞿波・教諭によると、男女別クラスの試行は生徒間の恋愛を避けるためではなく、管理をしやすくするためだという。だが保護者の心配は絶えない。封建社会のような措置だと批判する声もあれば、子どもの恋愛に拍車をかけるのではと心配する声もある。男子クラスに入った劉君の母親は、「息子はちょうど思春期。女の子が1人もいないクラスでは、異性と交流したいという気持ちが逆に高まってしまうのではないか」と案じている。
男子クラスの級長を務める遊鈴俊君は、「クラスに女子がいないのにはまだ慣れることができない」と語る。新学期開始から3日たったが、「何かおかしい」という感覚が消えない。別のクラスの生徒も、「このやり方には生徒みんなが反感を持っている」と話す。男女混合のクラスに入った生徒たちは男女別クラスに分けられなかったことを喜んでいるという。
高校1年全体の責任者を務める張教諭はこの反響に対し、「男女別のクラス分けは小さな範囲で実験的に行っているもの。生徒の心身の成長にふさわしくないということがわかれば、男女混合クラスに戻すこともできる」と述べている。
西南大学教育科学研究所の余沢元・副教授はこれについて、「性別に応じたクラス分けはプラスよりマイナスの方が大きい。たしかに男女の思考方式には違いがある。だが違いがあるからこそ、男子と女子を一緒に学習させることで、互いの成長を助け合うことができる。男女バランスの自然な集団の方が、子どもたちの成長にとっては有益だ」と指摘する。
「人民網日本語版」2008年9月4日 |