国家天文台によると、中国は2011年末までに嫦娥2号、2012年前後に嫦娥3号、2018年に月のサンプル採取機を打ち上げる計画だ。「北京晩報」が伝えた。
中国は第1期月探査計画の成功と同時に第2期月探査計画を始動させた。このうち2011年末までに打ち上げられる嫦娥2号では、軌道・観測制御・軟着陸に関する5つの分野の基盤技術の検証を行い、第2期計画全体の技術的リスクを引き下げる。嫦娥2号は地球を3周するステップを省き、直接月へ向かい、月周回軌道に乗る。極周辺を含む月面のより精細な画像データの取得が主要任務であるため、嫦娥2号には嫦娥1号を大きく上回る解像度約10メートルのカメラが搭載される。
嫦娥2号打ち上げ後は、嫦娥3号、嫦娥4号の開発と打ち上げが第2期計画の柱となる。第2期計画では「4つの初」を実現する。▽中国初の地球外天体着陸探査機・巡行探査機の開発と打ち上げ▽長征3Bキャリアロケットを初めて利用した月遷移軌道宇宙船の打ち上げ▽深宇宙観測制御網を初めて構築・使用して行う観測制御通信▽初めて月面軟着陸・月面巡行・夜間生存といった一連の重大なブレークスルーを成し遂げ、月面の地形と地質構造、鉱物構成と化学成分、月内部の構造、地球?月間宇宙、月環境などの探査活動を行い、一応の月探査システムを構築する--。
2012年前後には嫦娥3号を打ち上げる。嫦娥3号は月面着陸機と月面車を含み、月面軟着陸と巡行探査を実現する。月面着陸機は月面の土壌分析、月面車は着陸機から直径5キロ内の巡行探査を行う。月面車は中国が独自開発する、宇宙飛行システムとインテリジェントロボットを一体化した複雑な機械で、地球?月間の遠隔制御能力、独立駆動の6輪ロッカアーム式走行システムを備える。
2018年には月サンプル採取機を打ち上げ、月面に軟着陸させて採取したサンプルを地球に持ち帰る。(編集NA)
「人民網日本語版」2008年12月10日