中国藍星集団と日本の東レが共同で取り組む、中国最大の逆浸透(RO)膜の新工場が24日、北京で着工した。新華社のウェブサイト「新華網」が24日伝えた。
中国藍星集団によると、新工場は2010年10月に稼動する予定で、総投資額は75億円(5億3000万元に相当)。年間618万平米の逆浸透膜、13万本の逆浸透膜エレメントの生産が見込まれる。同製品は、電力・製薬・市政・食品飲料・石油化工・冶金、電子など幅広い分野で活用される。
中国では2010年までに海水淡水化に136-180億元投じて、現在の1日当たり4万トンから1日当たり80-100万トンに引き上げる計画だ。うち逆浸透膜への投資が全体の30-40%を占める。同時に中国の都市汚水処理率は70%以上に達することから、逆浸透膜の需要は継続的に高まり、年間平均20%の成長が見込まれている。
現在、逆浸透膜の核心技術は依然少数の日米企業が独占している。このため、中国は90%を海外からの輸入に依存している。藍星集団広報担当の席宇書恷≠ヘ、新工場の建設によって中国の海水淡水化、水質浄化、排水再利用などに利用される高品質の膜分離の、深刻な輸入依存の局面を変えることができると話す。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年8月25日