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伝統的な七夕 西洋のバレンタインと匹敵できるか
発信時間: 2009-08-26 | チャイナネット

今日は中国の最もロマンチックな祭り「七夕節」。「七夕節」を「中国の愛の祭り」とし、西洋の「バレンタインデー」に対抗できる祭りにしようと呼びかける人もいるが、民俗の専門家は、この二つの祭りは火と水の関係ではなく、平和的に共存させていくべきだと指摘する。

中国民間文芸家協会の馮驥材会長は、彦星と織姫の物語は非常にロマンチックで、中国の伝統的精神を兼ね備えており、バレンタインデーと対抗できるものではないとしている。また馮驥材会長は、「彦星と織姫の伝説は若者に語り継がれておらず、若者に受け入れられにくい。ましてや、バレンタインデーを支持するのはグローバル化した市場である。商業施設などがいろいろなイベントを行ない、お祭りムードが高まり、バレンタインがだんだん流行するようになった」と話す。

「海外のイベントが中国の伝統的な祭日にダメージを与えるのではないかと心配する人もいるが、これは別に悪いことではないと思う」とするのは、天津市社会科学院の王来華教授。「現在、中国と世界各国の文化交流はますます増加している。世界各地では華人や華僑のほか、外国人も中国の春節を祝うようになるのではないか。伝統的な祭日と海外のイベントが人々に与えるものは異なるため、春節がクリスマスに、七夕がバレンタインデーに取って代わることはできない」と話す。

多くの専門家は、伝統的な祭日と海外のイベントはどちらも人々を楽しませ、その上内需を刺激することもでき、両者を対立させる必要性はまったくないとしている。

天津市社会科学院の羅澍偉研究員は、「七夕節をバレンタインデーと対抗させることは、自国の文化に対する自信の欠如を表しており、その必要性はまったくない。この二つのイベントは平和的に共存させるべきである」と話している。

馮驥材会長は、「海外のイベントは私たちの生活に色を添えることができ、拒否すべきでない。しかし、自国の祭日を忘れてもいけない。グローバル化の背景下において、伝統的な祭日は民族文化を守る壁である」と話した。

 

「チャイナネット」 2009年8月26日

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