韓国で「軍人専用男性化粧品」が人気　化粧が流行する理由

  社会学者は、「韓国社会は潜在的に伝統概念に逆らっている。重要問題において反対を唱えられず、従来のイメージなどを変えることで自分の個性を表現している」と分析。

 　韓国では男性の徴兵が義務付けられ、特別な状況がない限り逃れることはできない。そのため、「軍人専用男性化粧品」という他の文化圏では思いつかない物が韓国で流行した。また、美白やイケメンなどの頻繁なPRはファッションと美的センスの変化を促した。

　国際美容外科学会の2015年報告によると、韓国人1000人中20人が整形経験があり、ソウルで最もおしゃれな江南区では多くの人が整形診療所を出入りし、「同じ顔に出くわす」という状況も少なくない。眉毛タトゥー、アイライン、隆鼻、フェイスリフト、顎の整形などを行う男性は多く、化粧はおかしなことではなくなっている。

　韓国の男性用化粧品業者は自信をつけ、韓国での成功を欧米に広げたいと考えている。しかし、同調したがらない北米の化粧品業者もある。カナダで整形アドバイスを行うあるカナダ人は、「韓国人男性の化粧と整形の流行は独特な社会風潮と文化と関係している。韓国では自分をかっこよく飾ることで社会と職場で優位に立てるが、北米ではそうではない。韓国基準の人造イケメンが別の文化圏で受け入れられるとは限らない」と話した。