第1回北京南海子文化フォーラムが12月8日、北京市大興区で開かれた。フォーラムは南海子文化の構築をめぐり厳密かつシステム的に学術面を討論し、内容を掘り下げ、地位と方向性が明確な近年において全国初の南海子文化の研究を専門としたハイレベルの学術フォーラムとなった。北京市大興区は勢いに乗り、南海子文化の構築に取り組み、南海子皇家園文化の金名刺の構築に力を注いでいる。
著名専門家が大興区で文化の構築について分析
国家清史編纂委員会の戴逸主任は、「南海子は清朝において非常に重要な場所で、順治帝、康熙帝は初年によく南海子で国を治めた。南海子の文化の蓄積は多元文化の結晶であり、ここで遊牧民族は農耕民族と平和または戦争などを含む交流をし、中華民族の融合の歴史の重要な証拠・手がかりとなる地である」と述べた。
国家清史編纂委員会の朱誠如副主任は、南海子は「康乾繁栄の時代」の文化遺産で、清代において極めて重要な役割を持つと考える。南海子地区は当時の政治補佐区で、順治、康熙、乾隆帝が長年にわたりここで練兵や政務処理を行った。また、演武の重要な軍事基地でもあり、乾隆帝はここで大規模な閲兵式を行ったことから、その地位の高さがわかる。
天津大学建築学院教授・清代皇家園林研究専門家の王其亨氏は、北京城には北西郊外と南海子の2つの主要エリアがあると話した。涼水河と鳳河は南海子を源とし、北京の水生態、水システムの重要な一部であり、華北地区全体の交通輸送、水利システムにおいて需要な役割を担う。南海子文化の構築は歴史における生態的役割を尊重すると同時に、北京の持続的利用の発展と世界文化への影響も示す。