AIが制作した絵が高額で落札　その想像力にどう向き合うか

　今年初め、多くの記者が謎の原稿を受け取った。見出しは「創造力は人類だけのものではない」というもの。フランス人3人からなるチーム「Obvious」は、自分たちの人工知能（AI）プログラムが芸術を創り出したと発表した。このチームは不思議な肖像画の競売を宣伝し、有名なオークション会社のクリスティーズは入札価格は1万ドルを超えると予想したが、実際は43万ドルで落札された。

　この絵は線状のようで、完成していないように見える。顔が歪み、目が大きくぼやけており、ピクセル画のようなタッチで、右下にサイン代わりにアルゴリズムがある。

　この絵は競売にかけられる初のAI芸術品として出品され、メディアから注目を浴び、「これは芸術なのか」という声も多かった。この絵の製作者は誰か。機械が創造力を持ったのか。