これらの問題は重要だが、焦るのは早い。AI技術は思うほど進んでおらず、AI技術とは何か、またその能力に対して世間は困惑しており、今回のオークションというマーケティング手段はその点を利用したと言える。
AIが単独で芸術品を生んだわけでも、人間のようにインスピレーションをもとに創作したわけでもない。当然、私たちがSF映画で見るような知覚や駆動目標、独自の思考を持つ機械でもないが、AIは面白くて予想外のことをできるようになっている。
AI技術を使用する芸術家は機械に取って代わられることを心配しておらず、これらの機械を製造し、ともに作業している。芸術家たちが興味を持つのは共作であり、AIが自身の能力の限界を超える手助けをすることを望んでいる。AIは人間の脳と比べるとミスや常識的考えからかけ離れたことを多くするため、そのような過程で予想外のインスピレーションが生まれやすい。
当然、多くの芸術家はAIが独創性を持つという考えを鼻であしらうが、これは実は創造性の定義によって決まり、AIも革新的・有効的な方法で物を作ることができる。しかし、AIは目的を持って創造するわけではなく、その関連性も知らず、人間が指令を出し、その成果を解釈・選択する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月14日