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japanese.china.org.cn |13. 05. 2023

中国四川省の高標高宇宙線観測ステーション、国の検収に合格

タグ: LHAASO 宇宙線
新華網  |  2023-05-13

 LHAASOプロジェクトについて説明する中国科学院高エネルギー物理研究所の曹臻(そう・しん)研究員。(4月23日撮影、北京=新華社記者/金立旺)

 中国科学院は11日、宇宙線の観測と研究を行う国家重要科学技術インフラ「高標高宇宙線観測ステーション(LHAASO)」が10日に国の検収に合格したと発表した。四川省カンゼ・チベット族自治州稲城県の海子山にあり、平均標高は4410メートル。2021年7月から試験運用している。

 宇宙線は宇宙空間から飛来する高エネルギーの粒子で、水素やヘリウム、鉄などさまざまな元素の原子核を主成分とし、少量のプラスとマイナスの電子を含む。現時点で人類が宇宙の深部から得られる唯一の物質サンプルとなっている。

 LHAASOの敷地面積は約1・36平方キロ。地上シャワー粒子検出器アレー(電磁粒子検出器5216台とミュー粒子検出器1188台からなる)、水チェレンコフ検出器アレー(面積約7万8千平方メートル)、広角チェレンコフ望遠鏡アレー(18台)で構成する。4種類の検出技術を使い、高エネルギー天体からのガンマ線や宇宙線を全方位かつ多変量で解析できる。

 新華網日本語版 2023年5月13日

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