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japanese.china.org.cn |07. 07. 2023 |
文武両道の「豫劇好き」のカメルーン青年:両国交流の橋をかけたい
2019年、河南衛星テレビ『梨園春』のチャレンジ番組で、アフリカの青年・劉汴京(SIME NKEMENI DARRIN)さんはステージに膝をつき、情感たっぷりに豫劇の名シーン『清風亭上』を披露し、演劇界の著名人を含む観客を感動させた。この全国的に有名な演劇番組で、劉汴京さんは年度銀賞チャンピオンを獲得した。
数年が経ち、劉汴京さんは演技を上達させ、多くの栄誉を獲得し、中国文化に対する知識も深めた。中国網のインタビューに対し、彼は流暢な中国語で「切っても切れない」中国との縁を語った。
中国文化を学び、「時代の精神」を体感
カメルーン出身の劉汴京さんは2017年に初めて中国を訪れ、河南省開封市に留学した。「八朝古都」の歴史を知っていた彼は、中国語名を「汴京」にした。「劉」は「留」の同音であることからつけた。「開封に留学していた時、この名前は本当によかった」と、劉汴京さんは自分の中国語名に誇りを持っている。
劉汴京さんは幼い頃から文芸が好きで、中国に来てから、中国文化にさらに引き込まれたという。「中国で中国文化を研究できることは、自分にとって非常に貴重なチャンス」と劉汴京さん。
あることがきっかけで、彼は豫劇『花木蘭』を観て、すぐにそのリズム、衣装、演技スタイルに魅了された。2018年、劉汴京さんは中国の有名な豫劇役者の李樹建氏に弟子入りし、芝居を学び始めた。強い意志をもち、彼は言葉の壁を克服し、十数種類の場面をマスターし、国内の多くの大型公演や大会で頭角を現していった。
劉汴京さんは豫劇を学んだことで、栄誉を獲得し、自分の人生にインスピレーションももたらした。彼は、「異なる演目を演じるには、登場人物の性格を理解し、人物の心の中に入る必要がある。このような学習は道徳、人としてのあり方、さらには時代の精神を深く考えるきっかけになった。豫劇の現代劇『焦裕禄』に深く感動した」と話す。『焦裕禄』は蘭考県に大きな貢献と犠牲をもたらし、彼を非常に尊敬し、その精神は学ぶ価値があると思ったという。
実は、「豫劇好き」は劉汴京さんの特徴の1つにすぎない。開封市の河南大学には全国の総合大学で唯一の武術学院があり、劉汴京さんは同学院で博士課程を学んでいる。彼は太極拳が大好きで、中国の省級太極拳コンテストで何度も優秀な成績を収めている。太極拳の練習を通し、彼は体を強くし、意志を鍛えただけでなく、多くの友達を作り、多くの都市に行くきっかけもでき、経験を積むことができた。
中国とカメルーンの文化交流に尽力、文化の共通点を探る
文化交流と文明相互学習について、劉汴京さんは「文化は通じており、表現形式が異なるだけ」だと考えている。例えば、中国の演劇は歌を主な表現方法とするが、カメルーンにも歌を中心とする曲芸があり、太鼓などの楽器に合わせて演じることもある。また、カメルーンでは、「孝」は非常に重要な品格で、彼は豫劇を学び、中国の孝道文化も古くから長く続いていることを知ったという。
中国文化を理解し、好きな劉汴京さんは、中国内外文化の交流に貢献しようと決心した。今年6月21日、河南国際伝播センターの設立式が鄭州市で行われ、6大陸から10人の国際友人が同センターの最初の「海外推薦官」に任命された。劉汴京さんもその1人である。今後、彼はカメルーンに文化研究センターを設立し、両国の文化交流に貢献したいと考えている。劉汴京さんは、「異なる文化の中から共通点を探すことができると信じている。そのため、中国とカメルーンの文化交流の橋をかけ、双方の協力と発展の幅を広げたいと思っている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年7月7日