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japanese.china.org.cn |07. 01. 2024

「竜」関連の文化財100点近く、新春を控えて博物院で集中公開

タグ: 竜
中国国際放送局  |  2024-01-07

竜紋を施した前漢時代(紀元前206-紀元8年)の中空のれんがの「西漢竜紋空心磚」

 この「西漢竜紋空心磚」は咸陽市東塔爾坡碱灘の前漢時代(紀元前206年-紀元8年)の墓から出土しました。正面の長方形の枠内には単一の線による陽紋の双竜が焼成されています。竜は体を曲げ、頭は別の竜の尾の方向に振り返っています。2匹の竜の尾は、中心部にある円形乳釘紋(文様の一種。青銅器の最も単純な文様の一つで、突起した乳様突起が一列または方陣に並ぶ)の玉璧(古製の器具の一種)を中心に絡みあっています。この双竜は獰猛で威勢があり、生き生きとしたイメージで想像力に富んでいます。

 「竜」は十二支中で唯一、現実の動物ではなく、「万物に霊がいる」と信じた古い華夏の民が想像し幻想したものであり、いくつかの動物の特徴が集められています。竜は中華文明の神秘的な信仰であり、文化の記号でもあります。「竜」は今日に至るまで中華民族の象徴でありつづけてきました。中華民族の人々は、「自分は竜の伝承者である」と考え、そのことを誇りにしています。

 なお、現在の日本では年の干支が元旦に切り替わる習慣ですが、中国では春節(旧正月、2024年は2月10日)をもって干支が切り替わります。(朱、鈴木)

 「中国国際放送局日本語版」2024年1月7日



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