「地球周回衛星」「宇宙飛行船」「月周回衛星」――「嫦娥一号」は宇宙でこれら三つの役を演じる。
「嫦娥一号」が月探査業務を成功裏に全うするかどうか、人々の期待が集まる。人民日報はこれについて、「嫦娥一号」衛星システム総指揮官兼総設計師を務める葉培建氏と衛星システムペイロードサブシステム総設計師の孫輝先氏にインタビューした。
▽月周回軌道への投入は成功
記者:全体工程のうち、キーポイントとなる段階は?
葉培建氏:もちろん、まずは打ち上げ。打ち上げ後もロケットの切り離し、ソーラー翼の展開、アンテナの展開などいくつかのキーポイントがある。これらが全て成功すると、私達は一息つくことができる。
月に向かう飛行から月周回軌道投入までのプロセスには各段階がある。遠隔地での点火1回、近距離での点火3回など、軌道の位相変調に関するあらゆる任務に対し、我々は非常に注目している。その後、月に向け114時間の旅が続く。月に到着すると、さらに3回の制動を経て、月周回軌道に入る。それから、途中で開くものも含め、各ペイロードサブシステムが展開する。これらのプロセスを終えるのは打ち上げ後約15日で、我々はその時ようやく「一安心」できる。
「人民網日本語版」2007年10月25日