中国に住む日本人留学生と中国人大学生60数人が18日、中国人民大学国際関係学院会議センターに集まり、両国国民感情の改善、恒久的友好関係構築のための提言をした。
集まった学生たちは年齢も近く容貌も似ており、外見からは誰が中国人で誰が日本人かを区別するのは難しい。多くの日本人学生が、日本の若い人たちの中国に関する理解は非常に乏しいと指摘する。自分で考え、判断する能力の欠如から、彼らの中国に対する認識はほとんどがテレビやインターネットの情報から影響を受けたものとなっている。これらメディアでの報道が公正を欠いたとき、若い人たちは簡単に誤解を抱いてしまう。
「反日デモのとき、日本のテレビは繰り返し中国人が日本大使館の窓を割る映像を流し、私たち一般人はとても嫌な気持ちがしました。私たちが中国に来る前は、中国人は日本人に対し反感を持っているのだと思っていました。しかし北京に来てみると、実際はそんなことはありませんでした。多くの中国人の友達が積極的に自分と交流しようとしてくれました。私たちには多くの共通点があり、自分の認識も次第に変わっていきました。」北京外国語大学の日本人留学生・高間要次さんは語った。
同様に日本へ留学経験のある北京大学の学生・王田さんも同じ気持ちのようだ。「実際に面と向かっての交流をすることで、はじめて両国の若い人たちの間の相互理解を促進することができる。これからますます両国の学生が交流できる機会が増えてゆき、私たちの相互理解が、周辺の人々へ伝わって行くことを願っています。」
かつて日本で行われた学生弁論大会に出場した人民大学国際関係学院の院生・李瑞玉さんは、互いに寛容であることが相互理解を深めるために非常に重要だという。「両国は異なる発展段階にあります。もし両国の国民がお互いに寛容になることができ、相手の立場に立って問題を考えることができれば、多くの難問は簡単に解決することができると信じています。」
北京第二外国語学院の女子留学生、楠本空さんは次のように述べた。
「私は中日平和の使者になりたいと思います。両国の人たちが、お互いに対して好意をもてるようになるように、自ら行動していきたいと思います。日本と中国が永遠に平和で、ともに手を取り合って新しい時代を進んでいけたらと思います。」彼女の言葉に会場の学生たちは拍手喝采して賛同した。
今年はちょうど中日国交正常化35周年にあたる。日増しに増えていくさまざまな形での中日交流が、両国国民の友好的な感情を促進させる契機になり、中日関係の更なる発展への新しいチャンスとなっている。
「人民網日本語版」2007年6月19日