中国最大の模造古代木造帆船「緑眉毛」号は、3月19日に青島を出発、海岸線に沿って南下し、600年前の鄭和の遠洋航海ルート、「海のシルクロード」帆走を再現する。中国太平洋学会、世界華僑華人社団連合総会が主催する北京宝船航海文化センターが企画した「中華の帆を揚げて――鄭和西洋行600周年記念、『緑眉毛』号模造古代木造帆船航海活動」は、今年の鄭和の遠洋航海600周年を記念する唯一の実船航海活動である。
鄭和は明の時代(1368~1644年)に、前後28年間に7回に及ぶ遠洋航海を成し遂げている。延べ1400余隻の船団を繰り、赤道4周に相当する航路を航行し、遠く太平洋、インド洋、アラビア海まで遠征して30余国家を訪問し、遠くはアフリカ南岸と紅海入口にまで及んだ。
2008年オリンピックのヨットレース主催都市である青島は、この大航海の出発港である。「緑眉毛」号は青島を出港し、沿海を南下、最終的に泉州海域で鄭和の遠洋航海ルート、「海上シルクロード」がリンクした航路を航行する。国内航路では寧波、温州、泉州、広州、海口、三亜など11の沿海港湾都市を通過し、海外航路ではベトナム、カンボジア、タイ、バングラデシュ、スリランカなど東南アジア各国の港湾都市を通る。
木造帆船「緑眉毛」号は、明の時代の鄭和の遠洋航海船隊の中の船型の一つである。今回採用した帆船「緑眉毛」号は全て伝統的造船技術を採用している。船長31m、舷幅6.8m、三本マスト四帆、舳艫間に計9つの防水横隔壁があり、設計風帆航行速度は7ノット、6135型90KWのディーゼル・エンジンを搭載している。上下二層の船室は古風典雅で、先賢が切り開いた「海のシルクロード」を体験するのに最適の設計である。伝えられるところによれば、「緑眉毛」号は普陀新港造船所の建造である。該造船所は「緑眉毛」号建造以前に、ドイツ帆船航海専門家トーマスのために、長さ22mの古代帆船を模造しており、該帆船はフィリピン、タイ、マレーシアなどの国と地域を航行している。
「チャイナネット」2005年7月1日