ブルネイ川の支流両岸のに、2キロに及ぶ中国陶磁器ロードが発見され、大量の陶片、磁片、器具の多くには花卉などの装飾が施され、器の底には中国文の墨書がある。器具には壷、小壷、碗、酒杯などがある。さらに数多くの開元通宝、聖宋元宝、大観通宝、宣和通宝などの中国銅銭が出土している。このほか、ブルネイ近海の明代の沈没船から、大量の染付け陶器などが引上げられている。
中国陶磁器ロード遺跡はブルネイ旧首都の範囲にあり、幅約100メートルでまっすぐ川に延伸しており、深さ1メートルの川底の陶磁器は一歩歩けば必ず陶磁器を踏むほどの密度である。該陶磁器ロードは、2004年にブルネイがブルネイ川支流のサンディー川の拡張工事をしていたときに発見されたものである。カリマンタン島北部にあるブルネイ国の中国陶磁器ロードで発見された文物計5万点は、現在ブルネイ国家博物館に陳列されており、鄭和の遠洋航海時代におけるブルネイとの友好交流の有力な証左となっている。
「チャイナネット」2005年7月1日