「1997年頃に映画『追憶の上海(紅色恋人)』の撮影を準備していた時、友人のところで偶然、草で荒れた1949年以前の天安門の写真を見ました。そして天安門がいつから私たちが今、目にする様子に変化したのだろうかと思ったのです」
これは葉大鷹監督が「天安門」を制作するきっかけとなり、映画全体で描いているもので、天安門は1949年の開国式典の28日前に大きく変身した。
左からは葉大鷹監督、郭柯宇、潘粤明、徐嘯力
今年の新中国成立60周年祝賀式典を前に、葉大鷹氏が監督し潘粤明、郭柯宇、徐嘯力などが主演する映画「天安門」が9月3日から全国で公開される。27日に上海で行われたプレミア・ショーでは、「この映画の特撮は『レッドクリフ』よりも進んでいる」と葉大鷹監督がアピールした。
映画「天安門」のポスター
映画「天安門」のスチール写真
映画「天安門」の撮影コストについて葉大鷹監督は具体的なことを話さなかったが、出演者の潘粤明は、「ロケ地の浙江省横店に作られた実際の大きさよりも1割ほど小さな天安門を古びさせ、また新しくして撮影したのですが、古びさせる費用だけでも天安門をもう一つ建てるだけの費用に相当する」というデータを提供した。
また映画の最後を飾る、毛主席が天安門でみんなと握手するシーンは特撮によるもので、葉大鷹監督によると「毛主席」の再現だけで10カ月もかけたという。
「最初に作った時は全然似ておらず、後から考えると唐国強(中国のテレビドラマでよく毛主席を演じる俳優)に似ていないだけだと気づいたのです。また制作側のトップ層に満足してもらえず、絶望した時期もありました」
しかし最後の「完成品」には、「この技術はジョン・ウー監督の『レッドクリフ』よりも進んでいる」と、相当の自信があるようだ。
「チャイナネット」 2009年8月28日