「狼災記」など2本の中国語映画がトロントで公開

発信時間: 2009-09-15 | チャイナネット

カナダのトロントで開催されているトロント国際映画祭で13日、何平監督の「麦田」と田壮壮監督の「狼災記」のプレミアショーが、同じ映画館で相前後して開催された。この2本の古い時代を描いた映画は、国内での公開時期も近く、著名な2人の中国語映画界の監督による久しぶりの作品である。トロントでのこうした偶然は、まさに異郷での奇遇だといえるだろう。

Maggie Q

オダギリジョーとMaggie Qがプレミアショーに出席

「麦田」のメディアと業界向けの初の試写会が、13日午前に行われた。戦国時代の長平の戦を舞台にしたこの映画は、6月に開かれた上海国際映画祭で、オープニング映画として公開されている。北米地区では何平監督の以前の作品「ヘブン・アンド・アース 天地英雄」が公開されていたこともあり、ある程度の市場の基礎は出来ている。

プレミアショーに出席した田壮壮監督とMaggie Q、オダギリジョー

夜に行われた「狼災記」のプレミアショーはさらに熱気あふれる雰囲気で、田壮壮監督はオダギリジョーとMaggie Qと一緒に姿を現した。以前、ハリウッドの巨匠マーティン・スコセッシ監督は、一番好きな映画に「盗馬賊」を挙げていたことから、田壮壮監督は国際映画界でもその名をよく知られている。

今回の「狼災記」で田壮壮監督は、一貫した美学を求め、東洋の水墨のような境地を追求している。また神話や歴史、情欲の要素や国際的なキャスト陣は、重要なセールスポイントでもある。

「狼災記」の海外販売は好調

田壮壮スタジオの責任者によると、プレミア上映の前にはすでにイギリスとポルトガルの業者が「狼災記」の版権を買い、プレミア当日にはブラジルの業者にも販売されたという。また具体的な価格は明らかにされなかったが、近年の中国語映画の海外販売価格に比べてもかなり高値だそうだ。トロント映画祭の刊行物は「狼災記」の海外販売成績を取り上げ、「張芸謀監督の『ヒーロー』に続き、海外の買い手は中国語映画に対して再び非常に注目している」と報道している。

「チャイナネット」 2009年9月15日