黄山世界地質公園は安徽省南部の山間地帯にあり、面積は約1200平方キロで、花崗岩地形を特徴とする。
黄山には海抜1000メートル以上の山峰が72もあり、奇岩怪石があちこちに散在している。中心部から四方へ放射状に数多くの「U」字形の谷と「V」字形の峡谷がある。奇異な形のマツの木、奇岩怪石、雲海という「三つの奇異な景観」と豊富な水とかかわりのある景観によって、黄山は天然の完ぺきさと調和を示しており、さまざまな変化の中で有機的な統一も見られる。立馬橋、天都峰、北海などのところには第四紀氷河が存在することでよく知られている。黄山氷河が存在するかどうかについて半世紀余にわたって論争が続けられてきたが、いまでも定説はない。これも黄山地質公園のまた一つの魅力であろう。
古い橋、古代の登山道、断崖の石刻と黄山の山水画を特徴とする黄山地質公園の厚みのある文化的内容は美しい天然の山水の中に溶け込んでいる。黄山画派は中国の画界で重要な位置を占め、中国山水画の発展に重要な影響を及ぼし、中国文化、中国絵画史研究の重要な素材となっている。
黄山地質公園には花崗岩地形、第四紀氷河遺跡、水文地質遺跡などの地質遺跡と地質景観資源と黄山文化などの人文景観資源および豊かな動植物資源があり、山水、人文、動植物を1カ所に集めた大きな花崗岩区の天然博物館となっている。
「チャイナネット」2006/11/21