黄砂の研究についてのシンポジウムが25日フフホトで行われ、中国の専門家がこれまでの研究結果を発表した。これによると、東アジア地区で発生する黄砂は、主にモンゴル、中国の内蒙古自治区、中国の中東地区、朝鮮半島、日本、北西太平洋の順に運ばれる。また中央アジアの黄砂は、過去数年間でその勢力を拡大し、発生回数も増加していることが明らかとなった。中国で毎年冬から春にかけて発生する黄砂の発生源は、国外では主に(1)モンゴル南東部のゴビ砂漠(2)カザフスタン東部の砂漠地帯――の2カ所、国内では(1)内蒙古自治区中東部の蘇尼特盆地と渾善達克砂漠の中西部(2)内蒙古自治区阿拉善盟のモンゴル国境地帯(3)新疆ウイグル自治区南部のタクラマカン砂漠と北部のクルバントングト砂漠――の3カ所。国家環境保護総局の黄砂研究チームの全浩主任によると、研究チームは近く国内の黄砂観測網をさらに充実させ、中国、日本、韓国の3カ国による東アジア観測ネットワークの構築を進め、黄砂対策に必要なデータを提供する。
「人民網日本語版」2003年1月27日