黄河流域の土砂流失防止など、生態環境を監視測定するシステムの総合設計プランがほぼまとまった。今年末までに内容を最終的に確定するとともに、第1期工事の工程と施工についても検討を進め、中枢となる西安ステーション、末端に位置する河南省鄭州ステーションの建設に着手しシステムの運営を正式開始する予定。
黄河流域での土砂流失防止を監視するシステム構築は、黄河水利委員会が上中流の水利局とともに年初から実施してきた重要プロジェクトの一つ。ハイレベルな設計を確保するため、設計事務所の選定では入札を実施した。
同委員会土砂流失防止局は5月中旬、応札設計プランについて専門家による審査を実施し修正意見を聴取。さらに観測測定センターは5月29日から6月8日にかけて、鄭州や西安、北京の専門家約20人に4事業者のプランに関して書類審査を依頼し、「設計の根拠と範囲に関してはほぼ施工者の要求にかなっている。設計の精密さも総体的に初期段階の要件を満たしており、さらに内容を煮詰めるうえで参考となる」と答申を受けている。
「チャイナネット」2003年6月19日