国家林業局砂漠化対策弁公室の劉拓主任によると、現在、わが国では砂漠化対策が円滑にすすめられ、生態環境プロジェクトの実施が大発展をとげる局面を迎えている。北京・天津まで吹いてくる砂嵐の発生源地域整備プロジェクト、三北(西北、華北、東北)防護林体系の第四期プロジェクトも着実に推し進められている。この2大プロジェクトは全国の砂漠化地域の85%をカバーし、10年間で19万平方㌔を整備し、37%の整備可能な砂漠化地域を改善することを計画している、という。現在までのところ、国はこの2大プロジェクトに累計100億元近くを投入し、381万㌶の面積を整備した。
北京・天津まで飛んでくる砂嵐の発生源地域整備プロジェクトは着工3年来、域内の植生が速やかに回復し、カバー率が20%上昇し、全体としての生態環境には向上が見られ、一部地域では著しく改善された。土砂の侵食も効果的に改善され、昨年北京の水がめといわれる密雲ダムだけでも土砂流入量が2万5000㌧減少した。環境観測データによると、2002年の北京の市街区における微小浮遊粒子状物質の量は2001年比13.2%減となった。その他のプロジェクト実施の総合的効果もだんだんと顕在化し、域内の農民・牧畜民の生活もだんだんと豊かになり、年収は普遍的に200~300元増えた。
世界生態プロジェクトのトップと言われる三北防護林体系整備プロジェクトの重点は現在、農地における植樹ネットワークの構築から砂漠化対策へと変化し、第四期プロジェクトの実施2年来、累計1.95億ムー(15ムーは1㌶)の砂漠化した土地を改善し、2108万ムーの造林を完成し、1650万ムーの山地造林を完成した。
「チャイナネット」2003/07/01