寧夏回族自治区で、今春初の砂嵐が発生した。モンゴルから南下する寒気の影響を受けて、寧夏では4日の午前中から、7~9級(風速約14~25メートル)の風が吹く荒れもようが続き、砂嵐となった。
自治区政府所在地の銀川市では、同日午後4時ごろから空が一面黄褐色となり、砂のにおいが充満し始めた。強風のため、道行く人もまばらになった。
寧夏気象台気象予報センターの職員によると、寧夏では植生がまだ十分回復しておらず、寒気に伴う風が砂漠や荒廃地の砂を上空に巻き上げたため、広範囲にわたる砂嵐となった。砂嵐による災害はまだ出ていない。空中に大量の砂が舞ったため、空気中の浮遊物が環境基準値を大幅に超えたほか、視界が悪化して交通安全にも影響している。
気象専門家の予想によると、寧夏では今年の砂嵐は例年より多くなる見込み。
「人民網日本語版」2004年3月5日